経絡治療(じっくりコース)

5.0
全身に存在するツボを刺激して体調を整える、東洋医学では最も一般的な施術法です。当院の『じっくりコース』は、60分間で伝統的な鍼灸療法や、按摩・マッサージ・指圧・整体等の手技をまとめて受けることが出来る贅沢なコースです。

鍼灸療法は、我が国では西暦562年頃に仏教とともに中国から伝えられたとされていますが、その歴史は古く、3,000年以上昔に遡ることが出来ます。人形町治療院で行っている伝統鍼灸治療は、古典に習い腹診と脈診を重視しております。近年主流の浅刺しから、今では正しく行える術者が少なくなってしまったズーンと体に響く昔ながらの深刺しまで幅広く対応しており、艾(モグサ)は心地よい熱を伝える新潟県産の最高品質のものを使用しております。

ベッドに横になって施術を行うため、主訴が多い患者さんや、自律神経失調症(自律神経症状)、ゆっくりとリラックスして施術を受けたい患者さんに最適です。基本的に、鍼灸療法按摩・マッサージ・指圧・整体等を併用した手法となるので、60分の時間を要します。(勿論、鍼灸やマッサージのみを60分受けることも出来ます。)

ご予約の際は、「じっくりコースで!」とお伝え願います。
ワンランク上の伝統的な施術をご堪能下さい。

鍼治療の種類について
当院で行っている鍼治療をご紹介致します。大半の患者さんはYNSA(山元式新頭鍼療法)を主とした治療を行っておりますが、症状や患者さんに希望により様々な治療法を使い分けております。

鍼灸とは?(動画解説あり)

日本式鍼灸と中国式鍼灸

鍼灸の区分は大きく分けて江戸時代に急速に発展した日本式と、江戸時代以前から行っている古い手法の中国式に分かれています。効果効能は同じですが、日本式は鍼管(痛みを和らげる道具。)を用いるため刺激が柔らかく心地よさが優先され、中国式は刺激が強く日本式と比べると痛みが先行してしまいます。使用する鍼もそれぞれ異なるため、日本国内では穏やかな日本式鍼灸が広く取り入れられています。

私は中国鍼灸の総本山である上海中医薬大学への留学経験もあり中国式の鍼灸も行えますが、当院では日本人の体質に合っている日本式の鍼灸を主としています。なお、日本式を十分堪能した方は中国式を試してみる価値はあると思いますので、その際は施術前にご相談下さい。

上海中医薬大学 中医、鍼灸課程終了

鍼灸の適応疾患

神経系疾患
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

運動器系疾患
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)

循環器系疾患
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ

呼吸器系疾患
気管支炎・喘息・風邪および予防

消化器系疾患
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

代謝内分泌系疾患
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

生殖、泌尿器系疾患
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

婦人科系疾患
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

耳鼻咽喉科系疾患
中耳炎・耳鳴・難聴・メニール病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

眼科系疾患
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

小児科疾患
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

※WHO鍼灸の適応疾患から抜粋

初診時の大まかな流れ

60分で行う本コースは、患者さんの好みによって用いる手技が異なります。パルス鍼療法が好きな患者さんは60分間を全てパルス鍼療法に割り当てるケースもございますが、今回は代表的な一例を紹介致します。

じっくりコースの一例
  • ~5分
    東洋医学的な触診
    待合室で予診票に必要事項を記入後、脈診や腹診と言った東洋医学的な触診を行います。これにより問題となっている部位を特定します。
  • ~15分
    パルス鍼療法
    微弱な電気を流すパルス鍼療法を行います。
  • ~45分
    経絡治療
    鍼や灸を用いて全身のツボを使った伝統的な経絡治療を行います。
  • ~60分
    伝統按摩術
    鍼灸で体全体を施術した後、按摩(マッサージ、指圧、整体等)の手技でバランスを整えます。

以上が初診時の流れになります。当院の施術は60分の時間枠をフルに使いますので遅刻は厳禁です。予約時間の5~10分前に必ず到着して下さい。遅刻された場合は施術時間を短縮させて頂きます。